「ともしび」シャーロット・ランプリング主演。真面目に生きてきた主婦に突然舞い降りた不幸…
先日、シャーロット・ランプリング主演の映画「ともしび」の劇場鑑賞券が抽選で当たりまして。
これね ↓
夫を信じて真面目に生きてきた主婦に突然訪れた不幸 @ ともしび
で、今日、シネスイッチ銀座で観てきた。
ありがとうございます。
シャーロット・ランプリングが演じるアンナは主婦。
しかし、ある日夫が逮捕されて刑務所に入れられてしまう。
ところが、アンナは、夫がいなくても、夫がいる時と変わらない生活を続ける。
まるで「夫がちょっと留守しています」という風に。
しかし、やがて、夫が犯した罪のことでアンナが責められるようになってしまう。
子供には勘当され、イタズラ電話がある。
そして、夫を信じていたアンナも、偶然、夫の裏の顔を知ってしまう…。
本当はアンナだって薄々気付いていたのに、気付いていないフリをしていただけだったのではないか。
と思った。
アンナは、自分が守るべき家を、いつも通りキチンとしておくことに集中していて、夫のことは視界の片隅に追いやっていたのではないか。
そして、一人ぼっちになってしまったアンナの目の前にあるのは、砂浜に打ち上げられたクジラ。
そのクジラは、もう海に戻ることができず、あとは朽ち果てるだけ。
それはまるで、「夫のことを見てみぬふりをしていたアンナが、結局一人ぼっちになり、残りの人生は朽ち果てるだけだ」と暗示しているように見える。
その心境でやってきたラストシーンにはドキドキしてしまった。
もしも、アンナに罪があるとすれば「夫のことを見てみぬフリをしていたこと」ではないか。
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『ともしび』ある日夫が刑務所に収監されてしまったアンナの物語。いつの間にか、残りの人生は朽ち果てていくだけということに気付いてしまう。しかし、それでも人生は今まで通り続いていく。真面目な主婦ほど陥ってしま人生の罠にゾッとしてしまった https://t.co/tPIuU6OTAa
— toe@とにかく映画が好きなんです (@pharmacy_toe) 2019年3月2日
夫を疑わず、毎日真面目にきちっと生きていたら、いつの間にか、一人ぼっちになっていた…という、観終わった後に思わずゾッとしてしまう映画だった…。
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